Jun 1, 2012

AXIS #153

2012年2月に京都のスフェラで個展を行うために来日したアルド・バッカーと、オープニングのトークショーで話すことができ、あらためてインタビューの機会ももった。その時の話をもとに、彼のデザインの背景やプロセスを紹介する記事を書いた。オランダのデザインアカデミー・アイントホーフェンの教師でもあり(ナチョ・カーボネルは彼の教え子のひとり)、ドローグ創設者のハイス・バッカーを父に持つ彼だが、オランダ流のコンセプチュアルデザインと一線を画した活動をしている。個展のタイトル「Time & Care」は、時間をかけて注意深くデザインに取り組むという意味で、エンツォ・マーリの言うものづくりのユートピアの姿をそこに重ねることができた。

定例ページのinspirationでは、スウェーデンのTAFが新ブランドのPiecesで発表した家具を取り上げた。ポストモダニズム×スカンジナヴィアといった趣。

写真は個展でも展示されていたAldo Bakker, water carafe。