Oct 25, 2012

CHAIRS BY GRCIC

こんなエキシビションにかかわっているので、いちおう。

Konstantin Grcic Exhibition
CHAIRS BY GRCIC
Mercedes-Benz Connection×MAGIS
10月29日~11月4日@メルセデス・ベンツ コネクション
主催:Magis Japan 株式会社
http://www.magisjapan.com/news/detail/72 

昨年、表参道のエレファントで開催された「CRAFT REAL; we like Grcic!」から約1年。グルチッチといえば、A+D SeriesでのZoë Ryanのグルチッチ評はとても的確だなと、あらためて思い返したり。

《コンスタンティン・グルチッチは、日々使われるものをデザインするという仕事において、革新的な解決を提示する鋭いセンスを備えている。形態と機能の常識を超えてプロダクトや家具の個性を創り上げていくことに長けており、ものがどんなふうに見え、どんなふうに機能し、どんな関係性をユーザーにもたらすかについて検討を重ねることによって、多様な可能性に満ちたアウトプットを生み出す。また現代のさま ざまなカルチャーから引用を行い、ひとひねりしたユーモアとささやかな皮肉をデザインに加えることで、ユーザーの心を惹き、知的で感情的な反応を引き起こす。新しいカンティレヴァーの椅子であろうと、照明器具であろうと、一揃いのテーブルウェアであろうと、彼の仕事は実用的なデザインの境界をぎりぎりまで 拡張し、私たちの日々の行動への関心をあらためて喚起させる。……》(Zoë Ryan, Konstantin Grcic/ A+D Series, 2009)

個人的に最も楽しみなのは、Chair_Oneの製造プロセスのパーツの展示。写真はそのプロセスの一部。

Oct 5, 2012

JEAN PROUVÉ CONCEPTEUR-CONSTRUCTEUR ジャン・プルーヴェ 20世紀デザインの巨人

家具を中心にジャン・プルーヴェの功績をまとめた書籍で、スタンダードチェアについてなど一部テキストを担当。とても密度の濃い一冊。数年がかりで紆余曲折ありつつ、ちゃんとした形になって本当によかった。アートディレクションは八木保さん。阪急コミュニケーションズ発行、ハードカヴァー。

Oct 1, 2012

Pen, 1 Oct, 2012

プロダクト、写真、広告、グラフィック、建築と、現在のさまざまなクリエイティブを紹介する特集。担当したのはnendoの佐藤オオキさんの取材記事。ロンドンのヴィクトリア&アルバートで展示された「mimicry chairs」についてや、デザインシーンの現状について。

また10カ国10組の新進デザイナーを紹介するページでは、デザイナーのセレクトにもかかわった。De Intuitiefabriek、The Andes House、Elisa Strozyk、Ana Kras、Rich Brilliant Willing、Philippe Malouinなど個人的に気になるデザイナーを多く取り上げることができた。10組のうち、日本代表は吉行良平と仕事、という並びもよかったのではと。

写真はミラノサローネのwallpaper - handmade展で観たDe IntuïtiefabriekのSOPA。このグループの直感を生かすデザインはちょっと未来を感じさせる。

AXIS, Oct 2012

清水久和さんと岡田栄造さんが設立したS&O DESIGNと、彼らが提唱するコンティニュアス・デザインについて、二人への取材を通して書いた。デザインのエキスパートにとっても「形式化しにくい要素」だという造形という行為には、難しいからこそ秘められている可能性がある、という話など。そしてデザインにおける造形の普遍的な価値などについて。

連載のINSPIRATIONでは、レアジェム西條賢さんが手がけた中目黒の1LDK apartments.を取り上げた。写真はその店内。デザインのないデザインを感じさせる場所かと。