Oct 1, 2006

ELLE DECO, Oct 2006


この号は東京特集。ピート・ヘイン・イークが根津や日暮里を訪れる記事と、マーティン・バースが「かんだやぶそば」を訪れる記事を書いた。バースへのインタビューでは、評論家は自分のデザインを革新的なものとしてデザイン史に位置づけようとするが、そんなこと自分は全然考えていない、という話を聞いた。

写真は2008年ミラノサローネのマーティン・バースの展示。自動車の修理工場をそのまま会場に使っていた。

Aug 1, 2006

デザインの現場 Aug 2006


この年の6月2日からアクシスギャラリーで開催されたスーパーノーマル展について、会場で深澤直人さんとジャスパー・モリソンに取材し、5ページにわたる記事にした。説明的な展覧会でなかったこともあり、展示を観ただけでは理解しにくかった点を2人の言葉を盛り込んで解説する構成。取材日は、確かオープニングレセプションの次の日の早めの時間で、記事にも書いたが取材中に柳宗理さんが来場するハプニングもあった。

写真はこの年の9月にロンドンのtwentytwentyoneで開催されたスーパーノーマル展から。アクシスギャラリーにはなかったモリソンのCrateが加えられていて、この場で買って日本に持ち帰った。

HOUSE STYLING, 2006


巻頭記事としてスウェーデンを取材した。ガラスで有名な南西部のスモーランドで、Orreforsやswedeseのファクトリーと、ブルーノ・マットソンの仕事場を訪れる。ストックホルムではストックホルムデザインラボを訪れ、ミュージアムやエリック・グンナー・アスプルンド設計の市立図書館、ホテルのヴィラ・シェルハーゲンなどを撮影。またデザイナーのペテル・アンデルションとアンナ・クライツの自宅を訪問させてもらった。defyraの案内するストックホルムというページもある。

写真はヴィラ・シェルハーゲン周囲の湖を早朝に散歩した時のもの。こうした風景を日常的に目にしながら生活するなら、デザインに謙虚さが備わるのは当然という気がした。house stylingの他の号では、ヴェネツィア〜ウーディネや山形も取材で訪れた。

Jun 1, 2006

Esquire, Jun 2006

特集タイトルは「愛すべきデザイン122」。デザインのプロからそうでない人まで、10組がそれぞれキュレーターとなってデザインミュージアムを作るとしたら、という企画。そのうちの1人、デザインディレクターの立川裕大さんがエシカルデザインというテーマで選んだ15点とその考え方について、立川さんへの取材を通して原稿にした。カスティリオーニ、マジストレッティ、グルチッチらの代表作もあれば、D-BROSやジョヴァンニ・レヴァント、また初めて見るようなプロダクトもあって視野が広い。また特集の後半では、日本でデザインミュージアムの(当時の)現状をリポートする記事を作った。

Apr 15, 2006

pen, 15 Apr 2006

「雑誌のデザイン」という特集で18ページ分の原稿を担当。シンガポールのWERKやベルギーのA-magazineなど当時話題になりはじめていた雑誌、エットーレ・ソットサスがかかわったPianeta Frescoという珍しい雑誌、スイスのノイエ・グラフィークやTMなどについて書く。

特に記憶に残っているのは、遊や銀花のアートディレクター、杉浦康平さんへの取材。「漢字が複雑なのは、表情を持ちたい、意味を表したいという悶えなのだ」という話など、話題が核心に向かえば向かうほど盛り上がっていった。

Mar 1, 2006

Esquire, Mar 2006


hhstyle.comでのエキシビションのために来日したオランダのデザイナー、ヘラ・ヨンゲリウスにインタビュー。数年来、一番好きなデザイナーを訊かれるとずっと彼女の名前を挙げていたので感慨深かった。デザインはアートでも心理学でもないんだから、人に素直にいいと思ってもらえるものでなければならない、とのこと。新作の椅子、The Workerなどについても話を聞いた。怖いとか話さないとかしばしばいわれる彼女だが、この取材では話も盛り上がり、そのようなストレスはなかった。

写真はロッテルダムで2011年に開催されたMisfits展から。

pen, Mar 01, 2006


スペインのデザインを特集した号。ハイメ・アジョン、エクトル・セラノ、マルティ・ギセ、パトリシア・ウルキオラ、エンリク・ルイス・ヘリら16組のデザイナーや建築家について13ページにわたって書いた。その後、ハイメがあれほどのスターになるとは…。

写真はこの年の9月にロンドンのアラム・ギャラリーで観たハイメの個展から。

Feb 1, 2006

デザインの現場 Feb 2006

本についての特集。アンジェロ・マンジャロッティについての本を、彼に師事していた川上元美さんが紹介。同じようにヤマギワ広報室の守田さんがジャスパー・モリソンの本を、アートディレクターの野口孝仁さんがエンツォ・マーリの本に選ぶという企画。3人に取材し、テキストにまとめた。3人がともに個々のデザイナーと個人的な交流があるため、他では聞けない話が聞けた。