Apr 1, 2009

AXIS, Apr 2009


特集は「触覚、聴覚、嗅覚、味覚のデザイン最前線」。触覚の研究者の佐野明人さんやテクタイル展の主宰者のひとりでもある筧康明さんらに取材したページと、デジタル一眼カメラのシャッター音などを追求するソニーのモノ造り本部技術開発室に取材するページで、テキストを担当した。

人間は触覚についてとても敏感だが、普段はあまり意識することがない。数値化も視覚化も難しい。感覚の研究者にとっても未知の領域が大きいらしい。

デジタル一眼カメラは、シャッター音を工夫して付加価値を高めるというよりも、カメラの機能を無駄なく高めることで必然的にシャッター音をよくしようという姿勢が印象的だった。つまりは音の機能美ということになる。

表紙インタビューはtakramの田川欣哉さん。彼らがかかわった2009年ミラノサローネの東芝の展示も、触覚をデザインに取り入れた展示ゆえに印象に残った。水を満たした電球型のLED照明が、表面に触れると心臓のように鼓動を始める。写真はその時のもの。