Dec 10, 2008
Casa BRUTUS, Dec 2008
カーサブルータスの10周年記念号で、1998年から2008年までの優れたデザインを100点選ぶ「ベスト・デザイン事典」。アイテムの選定にかかわりつつ、一部アイテムについてテキストを担当。フィリップ・スタルク、ハイメ・アジョン、iPod、ダッチデザイン、エコデザイン、アート&デザイン、コンスタンティン・グルチッチの椅子MYTOなどについて書いた。また特集の冒頭では、10年間のデザイン・トピックを集めた年表を作成。
写真は2008年のサローネでのMYTOの展示。製作プロセスをそのままエキシビションにしていた。
この号の後半では、秋のデザインイベントの速報記事でも一部テキストを担当している。
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Dec 1, 2008
装苑 Dec 2008
コラムのページSO-EN JAMの洋書書評のコーナーでAndrea Diefenbach「AIDS in Odessa」とモランディの作品集「Giorgio Morandi: Works, Writings, Interviews」を紹介した。
この書評は定例で2、3年ほど続いたけれど、書店での洋書の流通が少なくなったことなどもあり、この月を最後にさせてもらった。本選びも内容も自由で、気に入っていたコーナーだったので、とても残念ではあったけれど。
「AIDS in Odessa」は、ウクライナのオデッサに多いエイズ患者をテーマにした写真集で、重い作品も多いが、本としてとてもいい。その色のトーンや雰囲気に、モランディの絵のイメージを重ねた。
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Casa BRUTUS特別編集 SORI YANAGI A DESIGNER 新装版 Dec 2008
カーサブルータスの柳宗理特集号が最初に出たのは2001年の初めで、自分が最初に買ったカーサでもあった。2003年に出た柳宗理ムックで大幅に記事が追加され、それがさらにアップデートされて発行されたのがこの特別編集号。新たに追加されたページのテキストを十数ページにわたり書いた。
まずバタフライ・スツール、カトラリー、エレファント・スツールという3点の代表作について。できるだけ多くの資料に目を通し、実際に触れたり使ったりした上で、限られた字数にまとめた感じ。写真のカトラリーはこの時に購入。
深澤直人さんとともに柳が手がけた横浜の公共デザインを訪ねるページと、深澤さんが柳のプロダクトデザインについて語るページも担当している。とても的確で示唆に富んだ話を聞き、深澤さんと柳の感覚の繋がりを感じた。
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Nov 15, 2008
pen, Nov 15, 2008
ヴィンテージのブラウン製品についての小特集で、総論的なテキストと主要モデルのキャプションを8ページほど書いた。特集後半にはディーター・ラムスのインタビューも掲載。
この号の第1特集は、前年に続いてクリエイティブ・アワード。イギリスのアンティーク専門オークションハウスが現代のデザイナーを起用して始めたMETAや、ザハ・ハディドによるインスブルックの登山電車の駅などのテキストを担当している。
写真は2010年1月にロンドンのデザインミュージアムで観たディーター・ラムス展から。
この号の第1特集は、前年に続いてクリエイティブ・アワード。イギリスのアンティーク専門オークションハウスが現代のデザイナーを起用して始めたMETAや、ザハ・ハディドによるインスブルックの登山電車の駅などのテキストを担当している。
写真は2010年1月にロンドンのデザインミュージアムで観たディーター・ラムス展から。
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Nov 10, 2008
Casa BRUTUS, Nov 2008
特集は、日本デザインの基礎知識としての「琳派と民藝」。かかわったのは民藝のパートで、深澤直人さんが民藝について語るページと、民藝Q&Aなどのテキストを担当した。この頃、後に深澤さんが日本民藝館の館長になるとは夢にも思っていなかったけれど…。
民藝Q&Aは、濱田琢司さんに聞いた話をもとに構成している。民藝運動に携わった作家と本来の民藝の関係(民藝作家は民藝をモチーフにした芸術家だった)や、「用の美」の概念の解説(用の美が機能美とは違うことを指摘している)など、濱田さんの解説がわかりやすく深い。
民藝Q&Aは、濱田琢司さんに聞いた話をもとに構成している。民藝運動に携わった作家と本来の民藝の関係(民藝作家は民藝をモチーフにした芸術家だった)や、「用の美」の概念の解説(用の美が機能美とは違うことを指摘している)など、濱田さんの解説がわかりやすく深い。
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Oct 1, 2008
デザインの現場 Oct 2008
特集は「海外サクセスバイブル」。その現代における先駆者として吉岡徳仁さんに取材した。ミラノサローネでの展示、デザインマイアミのインスタレーション、21_21 DESIGN SIGHTのセカンドネイチャー展などの話も織り込んでいる。イサム・ノグチのスタンスに惹かれる、という話が出た。記事のサブタイトルは「デザインもアートも超えて、自由でいたい」。
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AXIS, Oct 2008
特集は「アドバンスデザインはどこへ行った?」。「恒例のプロトタイプ特集だが、調べてみると最近は『これは!』というものがとても少ない」という状況認識を起点とした旨が巻頭に記されている。そのため、アドバンスデザインの具体的な事例の紹介を超えて、その存在意義や役割の変化を意識した内容に。担当したのは、ソニーのクリエイティブセンターと東芝のニュースタイルプロジェクトについての取材記事。
ある程度までの概念や技術は出尽くしている。それをどうやってユーザーの体験に結びつけていくかというフェーズに入った。ゆえにアドバンスデザインが変質してきた、という話を聞く。背景には経済環境やエレクトロニクス業界のコモディティ化があり、ソフトウェアのように目には見えにくいアドバンスデザインへニーズが移った面も大きい。
ある程度までの概念や技術は出尽くしている。それをどうやってユーザーの体験に結びつけていくかというフェーズに入った。ゆえにアドバンスデザインが変質してきた、という話を聞く。背景には経済環境やエレクトロニクス業界のコモディティ化があり、ソフトウェアのように目には見えにくいアドバンスデザインへニーズが移った面も大きい。
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Jul 1, 2008
LIVING DESIGN, Summer 2008
「silent interior 心に暮らしに静けさを」という特集で、制作中には「静寂のデザイン」という仮のタイトルで呼ばれていた。スタイリストの小山織さんと音楽家の畑中正人さんの取材記事を書いた。
そのほかに、ポール・ケアホルムの籐のPK22、ジオ・ポンティのスーパーレジェーラ、ジャスパー・モリソンのグローボール、マールテン・ヴァン・セヴェレンのvitraのウッドテーブル、ロナン&エルワン・ブルレックのアルコーヴ・ソファを静寂を感じさせる(または演出する)家具として挙げて、静かさと家具の関係について思いついたことをざっくばらんに書いている。
写真は2006年にコペンハーゲンで観たケアホルム展より、デスクの引出し部分。
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Apr 1, 2008
Esquire, Apr 2008
特集は日本の手仕事にフォーカスした「日本、ものづくり発見!」。多治見で安藤雅信さんや新進陶芸家の棚橋祐介さんらに、瀬戸でブランドNAGAEを展開している瀬戸成型やセラミックジャパンなどに取材した。
取材先で買い物をすることはめったにないけれど、この時はギャルリももぐさで皿を3枚購入。すべて安藤雅信さんの作品で、右はその1枚。
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AXIS, Apr 2008
多木陽介さんの著書「アキッレ・カスティリオーニ 自由の探求としてのデザイン」について、多木さんにも取材した上で感想を書いた。カスティリオーニが提示したような問題解決型デザインの根本にある思想は、社会が多様化して問題が複雑になった現在において、どう生かしていくかかが課題になっているように感じる。写真はカスティリオーニの愛犬だったラピス。公開されている彼のスタジオで撮ったもの。
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Mar 1, 2008
pen, Mar 01, 2008
特集で、紙をテーマにしたプロダクト、アート、空間などを取り上げた。その中で3人の取材記事を担当した。
紙管を使った建築で知られる坂茂さんに取材した記事が1本。また以前から好きだったトーマス・デマンドにも取材が叶った。ギャラリーでの待ち合わせ時間にちょっと遅れてきた彼が、ギャラリーのスタッフにカプチーノを欲しいと言ったところ、エスプレッソならできるという答えに「OK…ギャラリー変えようかな」とぼそっと言ったのがおもしろかった。作風から想像していたようなストイックさはなく、話もうまくふくらんだ。
写真はベルリンのノイエナショナルギャラリーで開催されたデマンドの個展から。このカーテンは、後に彼の作品にも登場している。
紙管を使った建築で知られる坂茂さんに取材した記事が1本。また以前から好きだったトーマス・デマンドにも取材が叶った。ギャラリーでの待ち合わせ時間にちょっと遅れてきた彼が、ギャラリーのスタッフにカプチーノを欲しいと言ったところ、エスプレッソならできるという答えに「OK…ギャラリー変えようかな」とぼそっと言ったのがおもしろかった。作風から想像していたようなストイックさはなく、話もうまくふくらんだ。
写真はベルリンのノイエナショナルギャラリーで開催されたデマンドの個展から。このカーテンは、後に彼の作品にも登場している。
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Feb 15, 2008
pen, Feb 15, 2008
特集は「茶の湯デザイン2」。茶道家の木村宗慎さんと宮本亜門さんのミニマルな茶会のリポートと、掛軸、茶入、棗、水指、茶杓、箱書といった茶道具をデザイン的に解説するページを担当。そういえば取材・撮影は12月30日だった気がする。この特集は好評につき書籍化された。
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Feb 1, 2008
ELLE DECO, Feb 2008
特集「アートとデザインで楽しく暮らす。」で、デザインとアートが接近してきた状況を時系列で説明。紹介したアイテムはカスティリオーニやイサム・ノグチから、ガエターノ・ペッシェ、エットレ・ソットサス、ドローグデザインを経てフロントまで。できることならイームズのプライウッド・スカルプチャーを入れたいところだったけれど。
後半では2008年のインテリアトレンドを予測するページに参加してコメントをいくつか。ロナン&エルワン・ブルレックのslow chairなどを挙げている。
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Jan 1, 2008
photon, Jan 2008
2007年秋のロンドンデザインフェスティバルを取材し、100%DESIGNやTENT LONDONを中心に約30ページにわたってリポートした。photonでこの時期のロンドンを取材したのは前年に続き2度目。インタビューでおもしろかったのはロンドンのデザインギャラリーkenny schachter rove galleryのオーナー。アート業界からデザインを見て可能性を感じ、2004年頃にこのギャラリーを開いた。新しいギャラリースペースの設計はザハ・ハディドが手がける見込み。
写真はこの時期にcarpenters workshop galleryで開催されていたMaarten Baas展の様子。
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