Oct 1, 2009

pen, Oct 15, 2009

特集は「美の都、ウィーンへ」。ハプスブルク家、ウィーン分離派、ウィーン工房、トーネット、そして建築家オットー・ワーグナーのページでテキストを担当した。第二次大戦以降のデザインに比べて、それより前の時代のデザインは何かと書きにくい。背景となる社会構造や精神性が現代と違いすぎるためか。その点で、この年の4月に寄ったワーグナー設計のオーストリア郵便貯金局のガラスの天井のインパクトが、何かと原稿のインスピレーションになったところはあった。

この号は、在日ヨーロッパ観光委員会が選ぶ2010年度メディア優秀作品賞雑誌部門でグランプリを受賞している。

定例「デザインは楽しい。」では長坂常さんのフラットテーブルを紹介。「たとえ矛盾をはらんでいても、スピート感があって潔いもののほうがかっこいい」という言葉に納得。Martino Gamperに通じるものを感じた。