Feb 1, 2007

pen, Feb 1, 2007

特集は「東欧のグラフィック」。ヘンリク・トマシェフスキ、オロス・イシュトヴァーン、ヤン・ライリッヒ、カレル・タイゲ、ヤン・レニツァ、ラディスラフ・ストゥナール、カッシャーク・ラヨシュ、ドゥシャン・ユネクといった東欧の代表的なポスター作家やグラフィックデザイナーについて22ページの原稿を担当。現地取材の情報を参考にしつつも、作品とわずかな文字情報から背景や個性を読み解いていった。

共産圏時代は厳しい規制に反抗し、一見健全なグラフィックの中に“裏の意味”を潜ませたイシュトヴァーンの話は興味深い。国が資本主義になると、そんな規制がなくなった代わりに、利益を追求する企業の思惑が制約になった。彼はその制約に対しても、同じ手法で自分の表現を貫いているという。