Jun 1, 2009

暮しの手帖 初夏 2009

「活版印刷よ、ふたたび」の文章を担当。本来の活版印刷の手法を忠実に守る内外文字印刷への取材をベースに、活版印刷が存在する意義を考えた。手作業で活字を作り、小さな工房で印刷して、1部ずつ製本することでようやく完成する本は、現代の産業の中ではプロダクトよりも工芸品に近い。印刷にかかわる人々と、日々の仕事との距離感も、ものづくりの原初の姿を思わせるところがある。