Aug 7, 2013

ELLE DECOR Aug 2013

特集は「進化しつづける北欧を訪ねて」。現地取材を通じて、日本にほとんど入っていないブランドや製品も数多く紹介した、とても力の入った企画。HAYやGUBIなどのブランド取材ほか、Københavns MøbelsnedkeriのスタンスやAino Maija Metsolaの新作もよかった。自分が担当したのはスウェーデンの新世代のデザイナーについてのページで、特にKarin Wallenbeck / SnickerietやNote design studioは調べているだけで楽しかった。後半のミラノサローネのページでも一部テキストなどを担当。

写真はスウェーデンのデザイナー、TAFのTrotters。スウェーデンのArtipelagで開催された「One, Two, Tree! 」展で、Karin Wallenbeckの作品などと一緒に展示されていたもの。

Aug 1, 2013

もう一つの名作住宅 HANDCRAFTED MODERN

以前から洋書が日本でも話題になっていた「HANDCRAFTED MODERN」の日本版で、原稿のリライトやプロフィールのテキストを担当。この本はフォトグラファーのLeslie Williamsonの著書で、彼女がフィルムカメラを使い、それぞれ約2日間をかけて、アメリカの有名建築家やデザイナーの自邸を「生活者目線で」撮影したもの。

文章も1軒ごとに彼女が執筆していて、建築やデザインの専門家が書くような文章とは異なり、撮影時に感じたことをありのまま素直に述べている。そんな言葉が日本語で読めることの意味は大きいはず。通常の写真集やビジュアルブック、建築の専門書などの日本語版とは意味合いが大きく違う。

自邸やアトリエが掲載されているのはGeorge Nakashima, Harry Bertoia, Russel Wright, Jens Risom, Eva Zeisel, Vladimir Kagan, Irving Harper, Walter Gropius, Charles & Ray Eamesなどなど。個人的にいちばん感銘受けたのはジェンス・リゾムの家だった。

AXIS Aug 2013

特集は「新興インテリアメーカーのデザインマニフェスト」。Mattiazzi, Established & Sons, ACE, Disciplineなどが取り上げられていて、自分が担当したのはデンマークのHAY、オランダのbooo、日本の石巻工房。

定例のInspirationでは、この年のサローネで特に印象的だった展示のひとつ、Bonsoir Parisが手がけたCOSのポップアップショップを紹介している。 写真はその展示の様子。

Jun 25, 2013

Casa BRUTUS Jul, 2013

ミラノサローネの速報ページで、今年活躍したデザイナーやトレンドを紹介する原稿を一部担当。またレクサス、東京物産展、USMなどの展示について書いた。

この号で大きく取り上げられているOMAによるKnollの家具「Tools for Life」はミラノで展示を見逃して特に残念だったもののひとつ。プレゼンテーションも見事だったらしい。展示期間がサローネ会期中のうち3日間のみと短かったこともあるけれど、ミラノでは毎年こうして後悔することが必ずある。それほどに規模が大きいということではあるけれど。

写真は誌面でも紹介しているコンスタンティン・グルチッチのMAGISからの新作「Traffic」。おそらく今年のサローネで最も注目を集めた椅子のひとつ。ミラノでは、この椅子について彼に取材することもできた。

pen, Jun 15, 2013

特集は「北欧の家具と器」。その中で、スティグ・リンドベリなどのヴィンテージの器と、アルテック、マリメッコについてのページを担当した。マリメッコは個人的に注目しているアイノ・マイヤ・メッツォラらに触れた。彼女の新作は誌面にも載っているが、その他の秋の新作も充実していて、テーブルウェアなどもラインアップされるらしい。

またミラノサローネの速報ページでは、フランスの次世代のデザイナー5人によるグループ展「Nouvelle Vague 2」を紹介。参加デザイナーはPauline Deltour, Guillaume Delvigne, François Dumas, Victoria Wilmotte, Dan Yeffet。彼らのファッショナブルな作風がコンテンポラリーデザインの中で存在感を高めつつある傾向と背景を説明した。同じ企画では川上典李子さんが新進ブランドのDisciplineを、猪飼尚司さんがオランダのJesse Visserを取り上げている。

写真はDan YeffetによるWave stoolのNouvelle Vague Edition。鏡と同じ製法でつくられたガラスのスツールで、今まで見たことのない色を持つ家具になっている。


VALUES, 2013 Summer

ダイナースの会報誌「VALUES」で、ミラノサローネに出展したエルメスについて文章を書いた。今年、一連の新作家具をデザインしたのはフィリップ・ニグロ。それらの家具は、19世紀までフランスで使われていた、大切なものを収める工芸品の箱、ネセセールの要素がさり気なく生かされている。

ここ数年のエルメスはホームコレクションに力を入れていて、ジャン・ミシェル・フランクの復刻家具をパリで発表した後、翌年からミラノサローネに本格参入した。1年目はミラノの大御所であるエンツォ・マーリとアントニオ・チッテリオによる新作家具を発表、昨年は(東日本大震災をふまえてか)坂茂を起用した「module H」を発表、そして今年はミラノの巨匠ミケーレ・デ・ルッキに師事したフランス人のニグロを抜擢した。サローネという場の文脈の読み方が実に丁寧で巧み。結果、新作も展示手法も多くのメディアで絶賛されていた。

なお、この号ではフオリサローネについての記事を伊東史子さんが担当されていて、その構成と文章がすばらしい。他の都市のデザインイベントや見本市とは異なり、「ミラノには大人の対話がある」という話など。ジェームス・アーヴィンを哀悼し、その人となりを紹介する一節も。

写真は今年のエルメスの展示の会場になったチルコロ・フィロロジコで。

Jun 1, 2013

商店建築 Jun 2013

ミラノサローネの特集ページで、総括的なテキストと一部のキャプションを担当。総括ではHermes, Vitra, Moooi, Moroso, Azucenaなどを取り上げて、この年に見られた傾向について書いた。サローネの記事というとどうしても「よかったもの」を取り上げることになるけれど、実際はネガティブな面も多く、しかしそこに次のステップへのヒントがあったりする。これは6000字という雑誌としては少々長めの原稿だったので、近年の日本の出展に感じる課題やサローネの意義そのものにも触れることができた。

定例「デザインの新定義」では、スウェーデン在住の古山春香さんに取材。卒業制作作品の「lilla ateljen」や活動のスタンスについて聞いている。

写真はEmecoから発表されたKonstantin GrcicのParrish chairの夜間インスタレーション。場所はミラノ市内のBar Bassoの隣。 メッセージは「First, Let's Make Things That Last.」。