Oct 1, 2012

Pen, 1 Oct, 2012

プロダクト、写真、広告、グラフィック、建築と、現在のさまざまなクリエイティブを紹介する特集。担当したのはnendoの佐藤オオキさんの取材記事。ロンドンのヴィクトリア&アルバートで展示された「mimicry chairs」についてや、デザインシーンの現状について。

また10カ国10組の新進デザイナーを紹介するページでは、デザイナーのセレクトにもかかわった。De Intuitiefabriek、The Andes House、Elisa Strozyk、Ana Kras、Rich Brilliant Willing、Philippe Malouinなど個人的に気になるデザイナーを多く取り上げることができた。10組のうち、日本代表は吉行良平と仕事、という並びもよかったのではと。

写真はミラノサローネのwallpaper - handmade展で観たDe IntuïtiefabriekのSOPA。このグループの直感を生かすデザインはちょっと未来を感じさせる。

AXIS, Oct 2012

清水久和さんと岡田栄造さんが設立したS&O DESIGNと、彼らが提唱するコンティニュアス・デザインについて、二人への取材を通して書いた。デザインのエキスパートにとっても「形式化しにくい要素」だという造形という行為には、難しいからこそ秘められている可能性がある、という話など。そしてデザインにおける造形の普遍的な価値などについて。

連載のINSPIRATIONでは、レアジェム西條賢さんが手がけた中目黒の1LDK apartments.を取り上げた。写真はその店内。デザインのないデザインを感じさせる場所かと。

Aug 27, 2012

世界の名作椅子 ベスト50

ロンドンのデザインミュージアムが編集した「Fifty Chairs That Changed the World」の日本語版で、椅子について説明するテキストの翻訳を担当。1859年発表のトーネットの「NO. 14」から、個人的にも愛着の深いコンスタンティン・グルチッチの「Chair_One」まで、1脚1見開きで50脚の椅子を紹介している。硬すぎず、理屈っぽくならず、それでもデザインの歴史や社会性をふまえた内容はデザインミュージアムならではと言えそう。エクスナレッジ刊。

1冊まるごと翻訳をしたのは初めて。今まで書籍の仕事はあまりしていないが、その中では初めてのハードカバーになった。

Aug 14, 2012

BERNDT FRIBERG

8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryで8月8日から27日まで開催の「BERNDT FRIBERG」展に関連して、エキシビションに合わせて制作された同名の本の編集とテキストを担当。発行は小山登美夫ギャラリー。

グスタフスベリに工房があったベルント・フリーベリは、20世紀の北欧を代表するスウェーデン人陶芸家。個人的には、北欧のヴィンテージの器やデザインに興味を持つうえで、大きなきっかけになった作家の一人だった。ファビアン・バロン、マッツ・グスタフソン、テッド・ミューリングなどフリーベリの器を愛好する著名人も多い。

このエキシビションでは展示構成にもかかわった。写真は施工途中の会場。今まで1度に見たことのないほどの量のフリーベリ作品を、テキスタイルを背景にディスプレイした。背景の色と作品との組み合わせを考える作業も楽しかった。

pen, 1 Sep 2012

超・仕事人というページで、ドイツ人デザイナーのStefan Diezにインタビュー。日本で発売が始まった椅子「Chassis」に加えて、デザイナーになった経緯や、コンスタンティン・グルチッチのもとでアシスタントをしていた経験などについても話を聞くことができた。想像していた以上に気さくで謙虚だが、デザイナーとして現代性を志向する姿勢も明確だった。

同じページではArts & Scienceで個展をしたスティーヴ・ハリソンのインタビューも担当。また巻頭コラムのDESIGN LOGでは、1981年のメンフィス第1回展覧会から参加していたピーター・シャイアが現在作っているマグカップなどを取り上げた。

この号はバーナード・リーチを特集した記事の密度が濃かった。文章を書いているのは萩原健太郎さん。

写真はシュテファン・ディーツのChassis。新しくなったウィルクハーンのショールームでのレセプションにて。

Jul 20, 2012

pen, 1 Aug 2012

巻頭の定例コラムDESIGNLOGで、FormafantasmaのCRAFTICA、田村奈穂さんのSEASONS、トラフ建築設計事務所のコロロデスクとコロロスツール(イチロのイーロ)を取り上げた。Formafantasmaがフェンディと組んでデザインマイアミ/バーゼルで発表したCRAFTICAは、魚の皮や貝殻のような通常は廃棄される素材を、フェンディの職人技を生かして家具やツールに活用したもの。これまでの革製品の概念を変える質感や色が、プロダクトに生かされる可能性を秘めている。

写真は昨年のデザインマイアミ/バーゼルで展示されていたFormafantasmaのMoulding TraditionとColony。

Jul 4, 2012

AXIS #158, Aug 2012

カッセルで9月まで開催されるドクメンタ13では、韓国のアーティスト、Moon KyungwonとJeon Joonhoが「News from Nowhere」という展示を行なっている。これは彼らが世界各国の複数の建築家やデザイナーたちとコラボレートしたプロジェクト。その1組として参加し たtakramによるハイドロレミック・システムという一種の“水筒”についての記事を担当した。「News from Nowhere」は、放射能汚染や海面上昇が進んだ未来の地球での人間のありかたがテーマになっていて、takramはそのフィクションの世界に基づき、 人間を水筒化するシステムをデザインしている。

定例ページの inspiration では、 ミラノ・サローネのサローネサテリテで観た FROM YUHANG を取り上げた。コンテンポラリーデザインの視点で中国の伝統的な技法や素材を捉え直したプロジェクトだが、過去の遺産を現在に活かすというよりも、現在の財産を未来に活かす視点を強く感じた点で、他の似たような事例と異なっていた。

 

この号、他の記事ではアントニ・ムンタダスなど取り上げていて面白い。あとはRCA学長のポール・トンプソンとBlack Eyed PeasのWill.i.amの対談を取り上げたページも。インテルのクリエイティブ・イノベーション・ディレクターでもあるWill.i.amは、ラジオが発明されて以来、音楽ではなくテクノロジーが音楽産業 をつくった、と話す。上のムービーは「Black Eyed Peas - Don't Stop the Party」。